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　‘なまず‘とは、和歌山・美浜町出身の宮井君と福井出身の倉田君が鹿児島の大学で出会い、ストリートライブを始めた所、瞬く間に女子中・高生の間で話題になっていき人気者に。あまりに人が集まりすぎて警察から中止を要請されたぐらい。以来各マスコミから注目をうけていくにはそう時間はかからなかったという。
　その後、大学を卒業した二人は上京してデビュー。各地でライブ活動をし、着実に力を付けて行ってる二人である。

　そんな二人と初めて出会ったのが、二年前僕の番組テレビ和歌山の‘わかやまナイズ‘でメジャーデビューに向けて頑張る二人を応援するコーナー「和歌山なまず化計画」に出演してもらってからである。
　まだ学生らしさが残る二人は、実に爽やか。笑顔が素敵な倉田君とお兄ちゃん肌の宮井君はコンビネーションもよく、華があり印象に残る二人であった。礼儀も正しく、素直に音楽に打ち込んでる姿が印象的であった。

　そんな彼らのライブを一度ゆっくり見たいを思い足を運んだのが今回のツアーである。福井、和歌山、鹿児島となまずにとって縁のある所でのライブだけあって、会場も沢山の人たちの熱気に包まれていた。椅子席なしのオールスタンディングという中、二人が出てきてステージに立ち一曲、二曲と演奏する姿はしっかりプロの顔であり、こっちへ向かってグイグイと迫ってくるモノを憶えたのであった。ミュージシャンとして走り続けているという事が時間が経つに連れ、彼らの自信となって色んな曲が生まれて行ってる事を実感しながら僕はビールを呑んだ。

　惜しまれながらライブが終わり、マネージャーの阿久根さんに打ち上げに誘って頂き一緒に乾杯する事に。近所の居酒屋に移動。
　出会って結構たってるにも関わらず、なまずの二人とはゆっくり喋った事無かったので大変楽しみにしながら親しい仲間を入れての「お帰りなさいパーティ」である。ほっとした二人に、曲作りや東京での生活の話を聞きながら僕は、自分が彼らぐらいの歳の時を思い出していた。

　流れの速い芸能界。それも音楽の世界は僕のようなお笑いの世界とは違い、とても複雑である。それだけに流させぬよう、しっかりと自分たちのペースで生きていってもらいたい。そして、何よりも羨ましいのが彼らのファンの存在である。今回の和歌山でも県外からも沢山の人がきていた。ヘビーな人なんかはすべての公演に足を運ぶ人もあるぐらいである。会場内のグッヅ販売も遠くから来たファンの女の子がボランティアでしていて、実に爽やか。そのすてきなで可愛い笑顔に吸い込まれるように僕もミニアルバムを買い、なまずではなく女の子と握手！変に緊張してしまった僕に少々おびえてる目が印象的であった。

　その「TAI」というCDにある「向日葵」という曲の歌詞にこんなのがある。

もう一度手を伸ばす　届かなくても掴み取れなくても
もう一度　強い人なんていないから
いつも自分に胸を張れるようにこの空をみていたい

　なまずの曲は、若い世代だけじゃなくしっかり僕のような歳の奴にも心に伝わってくる。今唄う事がすごく楽しいとい二人。少しづつでいいからゆっくり着実に成長してもらいたい、と偉そうに願う。
　そして又和歌山でいい酒呑みたいな。