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2004年12月01日【 3.月刊『お前だえよ!』 】

2003年3月号 新たなる出発!枝曾丸東京落語会

 お正月気分が抜けた一月中旬。僕は東京行きの列車に中に居た。というのも3月11日に僕の独演会を開催する為のPRに行くという目的でだ。

 周りは企画当初、自分自身のお客さんがほとんど居ない東京での独演会開催に無謀だという。実際、大阪の落語家仲間はグループで定期的にしている人はあるが単独で会をやっているという芸人は数える程である。、、しかし今やっておかないとというか、今やらないと今後も出来ない様な気がしてならなかった。東京の人は見ず知らずの僕にお金を払って観に来てくれるのだろうかという不安よりやってみたいという気持ちが勝ったから。

 会場を決め、日程を決めて具体的に準備が進むにつれ、地元和歌山で応援してくれてる友や何年も会っていない東京の知り合いが快くPR作戦に一役買ってくれた。人の温かさが日増しに感じる。

 何とも言えない興奮が炭酸のように体中に沸いてくる。そうした想いを抱きながら、かばんいっぱいにチラシと期待を詰め込んで東京駅に到着。「確かに僕の知り合いは応援してくれている。しかし、実際現地の風に当たってみないと分からない」 取りあえず人伝えに紹介してくれた東京の人達に自分を誠心誠意PRしよう。

 取りあえず最初にお邪魔したのが東京にある和歌山県事務所。高層ビルの十二階にあるここはまさしく東京の中にある和歌山。挨拶を済ませた後、職員全員で僕の和歌山弁落語のビデオを見てもらったところ、何とも言えないホッとした笑いが部屋の中に広がった。和歌山弁の話から僕の落語の話と限られた時間ではあったが一生懸命耳を傾けてくれ本当に嬉しかった。
 出来るだけの応援をしたいと言葉を頂いて次に向かったのが、公演会場である「お江戸日本橋亭」。そこで待ち合わせをしていたのが僕の高校の後輩で今は東京で落語家になってる三笑亭恋生君である。関西出身で東京の落語家というのでも珍しいのに同じ高校出身というびっくりする存在である。彼とは以前和歌山市内で義兄弟落語会をした事もあって、今回の僕の会に出演してくれ非常に頼りになる。
 彼の案内で会場へと案内されて丁寧に色々と教えてくれた。満席でも150いう決して広くない会場だが今の僕の立場からしたら武道館のようにみえた。遠方に住む僕をサポートするべく彼の会でのチラシ配布を引き受けてくれた。会場にも沢山のチラシを陳列して彼と別れた。
 その後東京にある落語専門誌の編集社への挨拶などし充実した一日を過ごした。

 そして夜は池袋で‘げんしじん‘という今NHK-教育「天才てれびくん」にレギュラー出演している同期の芸人仲間と酒を酌み交わした。彼は坂田利夫さんの弟子で大阪・吉本で活動していたが、どうも肌に合わなかったのだろう東京に活躍の場を移し早10年になる。
 彼のキャラは実に掴み所がなく、活動そのものがエンターテメント。「兄さん」と先輩扱いしてくれるが、僕にとって尊敬する人物である。久しぶりの再開にも関わらず、お互い過去や現在そして今後の事をわだかまりなく語り合った。「いつまでも変わらぬ友でいよう!」と約束した。

 次の日、彼から電話がかかってきた。聞くと、今回の僕の会は券を預かってくれるところも少ない為、ほとんど‘チケットぴあ‘での販売を余儀なくされるわけなのだが、その都内にある‘ぴあ‘の店にチラシを自ら置に行ってくれるという。「東京じゃそこそこ名の知れた男にそんな事させれるかいな!」と怒鳴ったが涙が出るほど嬉しかった。、、

 どれ程のお客さんが来てくれるか予想もつかない今回の東京公演だが、色んな人の支えがあって出来るという事だけは確かに感じたひと時でした。
 そして嬉しいのが前回にご紹介した洋七師匠もゲストに出てくれる。頑張らなければ!そう、あるものを全部出そう!!心に今誓う。

Posted by sisomaru at 2004年12月01日 18:35


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