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2004年12月01日 | 【 3.月刊『お前だえよ!』 】 |
2003年5月号 最近、僕の周りは頑張ってます!
僕も今年で35歳。実はエエ大人な訳です。
落語家のような仕事をしていると、同級生となかなか会う機会が少ない。だからいつまで経っても子供のような感覚になっている昨今であるが、年に一度新年会と称して、高校時代の友達とワイワイする会がある。その時間だけは当時の思い出話をしたりして高校生に戻ったり、現状を話し周りの友人の顔を眺めると、「あ~おっさんになったな~」と、自分も歳の流れをかみ締めたりする。
結婚をし、子供を養い、キツイ仕事に追われクタクタな奴もいたり、マイペースに独身時代を楽しんでいる奴もいたり様々である。
酒が入って最近好きな芸能人の話になり、僕が「モー娘。の辻ちゃんがエエ! 高橋がエエ!」というと、「ちょっと待てよ~、僕の娘と同じ歳やで!」と叱られ、辺りからも非難の嵐。俺の脳ミソは昔のまんまと、その時ふと気づいた有様。多分その友達は、何があっても僕を自宅には泊めてくれないだろう。
その中で、ひと際正義感溢れる男がひとり。その男の名は“カツ”こと“尾崎克也君”。彼は今、オークワ六十谷店の向かいで『クローバー』という美容室を経営している。
昔、彼は音楽をしていた。僕とは高校が違うのだが、僕の友達にはバンドをしていた連中が多かったため交流があった。しかし、そないゆっくり呑んだ事もなかったのだが、今年初めに会った時に丁度席が向かいだったので、ゆっくり話した。
お互いの近況を肴にタラタラ喋っているうち、話題は共通の友達の話へ。そこで感心したのが、友達思いだという事である。ハゲあがってくる友達が悩んでると言えば、仕事柄専門という事もあるんやろうけど、「一緒にがんばろう!」と真剣にアドバイスをしてあげたり、18年間片思いで悩んでる奴(男)が居てたら、相手の所まで行って「あいつの事真剣に考えちゃって欲しい」と言いにいったり…。今の時代、まれに見るエエ奴である。
そんな彼の店に、先日初めて髪を切りに行った。綺麗な内装で落ち着いた店内は、開店してまだ一年というが、すっかりお客さんも定着しているみたいである。アシスタントの女の子も可愛くて、何とも羨ましい。導かれるがまま席に座り「さーどうしょう?」と、お互い照れくさいものである。
しかし、いったんハサミを持つとやっぱりプロ。顔付きがコロッと変わり、チョキチョキとあっという間に男前の出来上がりである。充実感に溢れる彼の目には、希望が満ち溢れていた。
世の中不景気で、よく知り合いと会うとしんどい話ばっかりでこっちがめいってきそうなんやけど、久しぶりに気持ちいい思いになりました。
このコラムを読んでる人は、僕と同世代、30代半ばという連中も多いと思います。だからあえて書かしてもらいますが、人生は山あり谷あり色々あります。時代に振り回されることなく、自分らしく悔いなく生きよう! そう思って僕も毎日を過ごしていこうと、改めて楽しく生きる努力をしようと誓いました。
先日、僕が出演するインターネットTVのアシスタントの女の子が、突然イギリスへ一年間の語学留学をするという、びっくりな出来事がありました。彼女は27歳の独身。決して若くはない。以前から決めていたらしいのだが、全てを置いて旅立つって事は、なかなか出来る事ではない。多分彼女も自分らしさを求めて行くのであろう。今度帰国して会う時には、きっと今よりもイイ女になっているに違いない。その時が、今から楽しみだ。
頑張ってる奴、頑張ろうと旅立つ奴、最近僕の周りは、とっても楽しい。
Posted by sisomaru at 2004年12月01日 18:39