2016年2月県議会 文教委員会 雑賀光夫副委員長の質問概要記録
                                  3月14日

《質問》雑賀光夫 副委員長
 新規事業では教員の派遣研修というものがある。いろんな派遣があるが、どんな人選をして、どんな内容で派遣をするのか。

《答弁》 義務教育課長
 委員ご質問の件は、学力・体力がトップクラスである福井県に40歳代の教頭を派遣し、研修や実践を通じて管理職の経営力を高めていき、みずからの実践と研修で身につけたことをさらに県内に広く普及していき、県内全ての学校の管理職の経営力の向上を図るという事業である。期間は3週間から4週間を予定している。人選については、市町村教育委員会と協議の上、進めたい。

《質問》雑賀光夫 副委員長
 市町村教育委員会の推薦か、それとも行きたいということで応募するということがあるのか。

《答弁》 義務教育課長
 具体的なことについては、これから市町村との協議の上で進めたいと思っている。

《質問》雑賀光夫 副委員長
 一定期間の派遣ということになるので学校を空けることになるが、その点は大丈夫なのか。補充の教員等を入れるのか。

《答弁》 義務教育課長
 現行でも、3週間から4週間ということで、中央研修等で管理職が学校を空けることがある。そんな中で、今回については3週間から4週間ということで、特に補充は考えていない。

《質問》雑賀光夫 副委員長
 他府県への研修は、3週間から4週間のその研修だけなのか。ほかにもいろいろあるような話も聞いたことがあるがどうか。

《答弁》 義務教育課長
 本年度から進めているコアティーチャー養成事業があり、本年度は秋田県のほうに小学校と中学校の教員を30名、約5日間派遣している。

《質問》雑賀光夫 副委員長
 ほかにもあるのなら全体像を言ってほしい。

《答弁》 義務教育課長
 1年間、中堅のミドルリーダー的な教員を、福井県へ2名派遣する事業も計画している。

《要望》雑賀光夫 副委員長
 あるのであれば、ちゃんと全体像を私たちに示していただきたい。

《質問》雑賀光夫 副委員長
 そういう現職の教員を派遣する事業というと、これまで国内留学で和歌山大学へ行ったり京都教育大学へ行ったり、いろんなことがあって外で勉強してくるのも大変評判がよかったが、そういうものも引き続いてやるのか。

《答弁》 学校人事課長
 基本的には、そのような形をとっている。
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《質問》雑賀光夫 副委員長
 この前の文教委員会で話が出かけて、次にやろうということになった、教員の処分の問題である。
 特に、養護教諭の処分については、見栄で言ったのかよくわからないが、教員免許を持っていなかったことを持っているとか言ったと言うが、無免許で教壇に立ったという話ではない。養護教諭にとっては別に持っていなくていいものを、持っていると言ったという話である。
 なぜ、そのようなことを言ったのかよくわからないが、校長が「そんなものを持っていないのに、そんなに書いたらだめだ」と言えば、それで終わった話ではないかという気もする。もちろん、免職処分でないが、その人は結果的にそれでやめてしまった。処分を受けて公表されるのであればというので、やめてしまったのかもわからない。
 なぜ、そんなことになったのだろうかと思うが、何かわかることはあるか。

《答弁》 学校人事課長
 その養護教諭は、所有していない中学校の教員免許を所有免許状として申請したのが現状である。その意図は、かつて大学時代にとれていたはずなのに、それがとれなかったということで、それを手元に置いておきたかったということで作成をしたというのが、今回、免許の更新手続をする中でわかってきたという状況である。

《意見》雑賀光夫 副委員長
 現場で起こってくることというのは、最近、わかりにくいことが多くて大変だと思った。
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《質問》雑賀光夫 副委員長
 ひとつだけ、予算議案に関わってどうしても言っておかなければならない問題がある。出の119ページに6の「きのくに学力向上総合戦略」というのがある。これは、県独自の学力テストを来年度もやるということか。

《答弁》 義務教育課長
 きのくに学力向上総合戦略の中には、来年度の県学習到達度調査も入っている。

《質問》雑賀光夫 副委員長
 学力テストについてはいろいろ議論があるが、特に国の学力テストがやられているのに、あわせて県の学力テストをやるというのは、どう考えても必要ないのではないか。
 これについて、再開するかどうかということで、県の教育委員会が諮問委員会というか検討委員会というのを開いたことがある。そのとき、和歌山大学の松浦先生が学部長だったと思うが、委員長になった検討委員会があった。
 あの中では、県の学力テストを再開するかどうかは、国が学力テストをやるかどうかよくわからない段階なので、その動向を見てから判断するというのが中身だったと思うが、教育長、覚えているか。間違いないか。―――私のほうがよく知っているようである。一度引っ張り出してみてほしい。そのように書いている。そのとき、国が学力テストをまだやっていなかった。国がやるのであれば、何も県はやらなくてもよいのではないかというのが、大体の検討の要旨だったと思う。誰が見てもそういうふうに受け取れる。
 ところが、県の諮問委員会というか検討委員会というのは、大学の先生やいろんな人を自分の都合のいいように使うが、出たものを自分の方針が変わったら放り投げてしまう。よく松浦先生が怒らないのかと思うぐらいである。そういうものがあったのに、県の学力テストを再開したということであるが、もうやめておいたほうがいいのではないかと思う。
 それで、皆さんの同意が得られれば、これについては削るようにという意見をつけていただければありがたいと思う。

《答弁》 宮下教育長
 中身については、重複ということではない。学力テストと言われるが、県学習到達度調査は、子供たちのまさにその状況をつかんで、その年にどこまでできているか、改善するために用いるものである。先ほど言っていた検討委員会では同じような学力テストを実施するということについては、私はその中身を今この場には持っていないが、一緒にされては困る。まさに学習到達度調査によって子供たちの状況をしっかりつかみ、それから授業の改善をしていくということで別にやっているので、ひとくくりに議論されるということになれば、私どもとしては大変困ることになるので、それはご理解いただきたい。

《意見》雑賀光夫 副委員長
 学力テストは、これは到達を検討するテストだ、これは授業を改善するためのテストだと言うが、そんなものはない。現場で教えたことがある者なら、そんな理屈というのは、誰も信用しない。おそらく教育長も自分でそう言いながら、あまり信用していないと思う。立場上、そう言わざるを得ないのだと思う。私は、これはもうやめておいたほうがいいと思う。

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議案に対する採決
議案第70号 教育職員の給与に関する条例の一部を改正する条例
議案第73号 義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置に関する条例の一部
       を改正する条例
議案第74号 和歌山県立体育館設置及び管理条例の一部を改正する条例
議案第75号 県民交流プラザ和歌山ビッグ愛・和歌山ビッグホエール・武道・体育センタ
       ー和歌山ビッグウエーブ設置及び管理条例の一部を改正する条例
議案第76号 和歌山県立学校等職員定数条例の一部を改正する条例
は、全会一致で原案可決

調査議案報告に対する採決
雑賀光夫副委員長から、議案第1号 平成28年度和歌山県一般会計予算について賛成できない意見表明
雑賀光夫県議の議案に対する反対討論 議会中継録画26:00~)
意見付記についての採決
賛成少数により意見を付さないことに決定

議案第5号 平成28年度和歌山県修学奨励金特別会計予算
について適当である旨報告することに決定


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