備長炭て、こないしてできるねん



原木の切り出し
原木のウバメガシは山の岩の多い急斜面に生えていることが多く切り出しは大変な作業。(私の場合は、切り出しをしている人から原木を買っています。)
木ごしらえ木ごしらえ

原木がムラなく良い炭になるよう太さを揃え、ドーム型をした窯の天井にあわせて、入れやすいように長さを考えて並べておく。私の窯の場合約3トンの木が入る。



割り木
太い木は割って
木をのす(曲がりを伸ばす)
曲がりを伸ばし
細い木をそくう(束にしてくくる)
細い木は束ね
立て込み窯詰め(立て込み)
まずは床ならし・・・窯の下の素灰をきれいにならす。窯の中の空気の流れを左右する重要なポイント。
サウナ状態(100℃以上)の窯の中へ、原木を持って入り並べる。

ならし棒で床灰をならす
床ならし
窯の中へ
窯の中へ
窯の中に並んだ原木
窯に並んだ原木
窯の口で火を焚く素焚き・窯つけ
窯の口で火を焚き、中の温度を上げて原木を乾燥させていく。
(3日〜7日)
乾燥が終わり炭化が始まると、白い煙と独特の臭いがし始める。その時期を見極め窯の口を閉めていく作業を窯つけと言い、炭の善し悪しを左右する最も重要なポイント。
見えない窯の中の状態を、煙の色・臭い・勢いなどで判断し、小さな穴だけを残して口を閉めてしまう。原木は蒸し焼き状態で、どんどん炭化していく。(3日〜4日)

素焚き
素焚き
白い煙と独特のにおい
白い煙と独特の臭い
焚き口を閉める
焚き口を閉める
ねらし完了精錬(ねらし)
炭化が終わると、窯口を少しずつ広げる。原木は燃え青白い炎を上げはじめる。口の広がりにしたがい、炭はどんどん赤く輝き温度を上げ、炎も口から吹き出してくる。窯口の下半分全開まで約12時間。窯に泊まり込んでそれを見守る。

窯口に小さな穴を開ける
窯口に穴を開け
徐々に穴を大きくする
徐々に口を広げ
窯口の下半分全開
窯口の下半分全開
窯出し窯出し
いよいよクライマックス。
この時、窯の中は1000℃以上。長いエブリで少しずつ窯の口まで出して、残った皮などが焼け落ちるのを待つ。その後、窯の外にかき出し素灰を掛け消火する。
この繰り返しが7〜8時間続く。暑いのなんのって。夏は暑さを避け夜に出す事が多い。夜に見る窯出しの美しさはまた格別。        

長いエブリで炭を出す
長いエブリで出す
出した炭を並べる
出した炭を並べ
素灰を掛ける
湿った素灰を掛ける
炭の選別
できた炭を素灰の中から掘り出し、形・太さ・長さ・硬さ等によって等級に分け箱詰めする。私の窯の場合300sあまりの炭ができる。一般に炭は15sで1俵と呼ばれ段ボール箱に詰められる。

灰の中から炭を掘り出す
素灰から掘り出し
形・太さ・長さで分ける
形・太さ等で分け
箱に詰める
箱に詰める

窯出し直後の窯窯出し後、真っ赤に焼けた幻想的な窯の中私の好きな風景


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