ドイツ便り3


MARSの皆様、ドイツの奈良です。

ご無沙汰致しております。こちらでの研究の立ち上げ、子供達の幼稚園、家内の病院、等、本格的に始動しはじめますと、どうも筆不精と申しますか、キーボード不精になりがちであります。申し訳ありません。

さて、今回外地にてのお産を見ていますと、立会の分娩に関しましては、ヴュルツブルク大学病院では希望があれば基本的にOKと言うことになっておるようです。うちはと申しますと、下の子供がまだ2歳になったばかりなもので、面倒を見なければならず、陣痛が規則的に5分おきになるのを見計らい、30分を経過した後にタクシーに乗せて女房一人出してやりました。逆算するとお印しがあってから、24時間後には自然のままで娩出されておりました。

ここの大学病院では分娩もそのときに妊婦が希望する方法でお産出来るようにいろいろな分娩室が設けられており、天井からいくつもの結び目の付いたロープがぶら下がっており、それにつかまり、しゃがむようにして、下に置かれた、ゴムマリに座り円を描くようにして陣痛を抑えながら、いよいよ来たときにしゃがみ分娩をしてみたり、風呂のなかでのお産もあり、また基本的な足掛け式の分娩台、ただのベッドのような分娩台と幾つもあるようです。広さも30畳近くあり、好きなCD持って行くとボリューム一杯かけてくれるそうです。うちのは基本的な足掛け分娩台でのお産を希望したそうです。音楽は日本の代表ウタダヒカルだったそうです。ただ、日本の分娩台のように手のところの持ち棒がなかったとのことで、どこに力を入れてよいか変な気分だったそうです。立会い分娩は基本的に病的分娩が予想されなく更に妊婦が望めば夫が入って行って居 てやった方が精神的により軽い分娩になる可能性も秘めているのではないかと思います。女が弱くなったとも逆に言うと言えるのではとも思えます。それが欧米では一般的と信仰されているのではないでしょうか。

それから、確かに言えることは欧米の女性は痛みに対して弱いのではないかとやはり思います。痛みというのは主観的なものであり、客観性がないのでその人が痛い!と言えば痛いのであって、欧米人女性はすぐに痛みを口にします。その点、日本女性もすぐに口にするようなったのでは。。時々すごい牛のような声 で陣痛を訴えるご婦人がいらっしゃいますが、ちょっと恥ずかしいとは思わないのでしょうか?案ずるより産むが安しと言う言葉を日本女性は忘れてしまっているのでしょうね。いやいやちょっと言い過ぎてしまいました。私は男ですからそんな事言えませんね。
      

ちょっとでも病的分娩になりそうであれば、産科も外科ですから開けて出してしまった方が結局は安全との考え方、私も賛成です。ドイツではやはり同じ考え方のようです。医師の社会的信頼感、ならびにちょっとの権威を取り戻さなければ解決出来ない問題も多く含まれている様な気がしております。
      

そんな訳でロングQSOとなってしまいました。XYLは火曜日に産んで、もう金曜日に退院予定です。3日間の入院で日本から比べると、非常に短い気がしますが、家でのフォローをしてやりたいと思っております。やはり産後は褥婦にとっては一番大切ですから。。。

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