ドイツ便り12


非常持出し用1:9マグネチックバランとアンテナワイヤー
夜中にむくっと起き出して、子供用のお菓子入れだったタッパウエアー(7×5×3cm)をちょっと拝借し、中にアミドンT−130#2(赤色)相当のトロイダルコアに0.4φ被覆銅線をトリファイラー巻きにした物を通し、ターミナル端子2個とBNCレセプタクル1個を付けて接続したもの(左図)を作ってみました(2001年8月24日)。これにバナナ端子と圧着端子をハンダ付けした平型スピーカーコードを2つに引きちぎり10mずつホットとコールド側にそれぞれつなぎエレメント及びラジアル(アース)とします。エレメントの方は釣竿等にラフに20〜30cm間隔で巻いて立てても良し、立ち木の枝にそのまま投擲して引っ掛けても良し、エレメントとラジアルの長さを変えるとお手軽に使えるLW、バーチカル、2/3ダイポールそして1/3ウインダムアンテナ等に変身します(右図)。ちなみに私は日本の親戚に頼んで送ってもらったミズホ製QRP用アンテナカップラー(KX−QRP)に一度つないでSWRを落としてから使うようにしています。10mのエレメント長で7MHzから上で使える事がわかりました。もっとローバンドで使用したければ、圧着端子の付いた方の先にワイヤーを継ぎ足すようにすれば良いでしょう。外国に外国人として住んでいるといつ何が起こるか分かりません。これはあくまで非常時持b し用アンテナセットなので普段はザックにしまってあります。



忍者(ステルス)ダイポールアンテナ(21MH用)
T−68#6(黄色)トロイダルコアに0.2φビニル被覆編み銅線50cmをバイファイラー巻きにして6回通しフロートバランとして、フィルムケースの中に収めました(左図)。エレメントには0.4φビニル被覆単銅線を用い、フィーダはRG174(1.5D-2V相当)極細同軸を7.5m程引っ張り給電しています。アンテナ全体が黒と灰色を基調としているので大変目立たなく、まさにステルス(忍者)アンテナと言っても良いでしょう。生活環境の美観に小うるさいドイツの集合住宅の居住者である私にとってはもってこいのアンテナとも言えます。これは裏庭の雑木林(バランの高さ約5mh)にやや逆V気味にして、勿論大家さんの了解を得た上で展開しております。同軸ケーブルが右の方に流れているのは見えますが、エレメントは目を凝らしても殆ど見えません(右図)。このアンテナはサブアンテナとして用いており、普段は主に日本からの短波放送の受信に使用中です。

参考文献:
「トロイダルコア活用百科」 山村 英穂著 1983年 1月31日初版発行 CQ出版社
「Kurzwellen Drahtantennen fuer Funkamateure」 Alfred Kluess著 1995年 Verlag fuer Technik und Handwerk Baden-Baden
「アパマン・ハムハンドブック」 原岡 充著 2000年 11月1日発行 CQ出版社



幻のレーダー・ウルツブルグ(ヴュルツブルク)に使われたパルス用5極真空管LS50

Die LS50 war die am meisten gebaute Senderoehre der Luftwaffe. Sie wurde in grossen Stueckzahlen als Sende-, Niederfrequenz-Leistungsverstaerker- oder Impuls-Verstaerkerroehre verwendet. So verwendete beispielsweise das Wuerzburg-Radargeraet 12 Stueck dieser Type. Heizung: 12,6 V und 0,7 A indirekt Anodenspannung: 800 V Schirmgitterspannung: 200 V Steuergitterspannung: -40 V Anodenstrom: 50 mA Schirmgitterstrom: 4 mA Steilheit: 5 mA/V Durchgriff: 20% Innenwiderstand: 60 k Grenzbelastung: 40 W

ドイツ・Telefunken社 LS50 1943年製;詳しくは「幻のレーダー・ウルツブルグ」 津田 清一著 CQ出版社 



何時かは私もこんなシャックから・・・・夢?
この写真はさる2001年4月7日〜8日にかけて泊りがけでフランクフルト近郊にお住まいのDJ2AA/JA1IST名黒和史OMのお宅にアウトバーンを120キロ程走ってお邪魔し、アイボールQSO、氏のシャック(左2枚)よりJAIG-NETにチェックインさせて頂いた時のものです。3月にはご家族が帰国され、氏は現在がらんとした大きな家に猫2匹と共に暮らしておられます。アイボールの夜には近くのリストランテでイタリア料理をご馳走になり、帰ってからは辛口のドイツワインを飲みながら遅くまで無線談議に花を咲かせたのは勿論の事です。私の”OMは今お一人ですが、お休みの日には何をなさっているのですか?”との質問に”勿論、無線!無線ですよ。”とのお答えにさすがはアルファーワンのコールサインを持つアクテイヴなOMさんを遠いドイツで見たり!と関心させられてしまいました。アルコール変調でのアイボールQSOでは様々な点でも勉強になり、未来の私の無線ライフを想起(現在ドイツでの私のシャックは右図)させてくれる楽しい週末を過ごさせて頂きました。名黒OM Vy TNX!



Das Wuerzburger Bocksbeutel-Diplom

ヴュルツブルクボックスボイテルアワード
ヴュルツブルク市周辺、マイン河を中心としたフランケン地方は辛口の白ワインを産出するワイン処でもあります。
特にボトルの形に特徴があり、それは徳利型の形をしており、あたかも雄ヤギのホーデン袋の形をしていることからボックスボイテルと呼ばれているものす。下の説明書きからも分かるように、JAの様なヨーロッパ以外の局とのコンタクトは3点で申請可能です。ですから、クラブ局のDL0TPとのコンタクトで2点、私DH3NBK(DOKB-18)とのコンタクトで1点、計3点なのでアワード取得可能となります。ヴュルツブルクとその周辺のワイン処の瓶がデザインされており非常に所有感を満足させてくれるアワードに仕上がっております。

Der Ortsverband Wuerzburg (DOK B18) im DARC e.V. gibt seit 1966 dieses anerkannte Diplom an alle lizenzierte Funkamateure und SWL heraus. Es zaehlen alle Verbindungen nach dem 1. Juni 1966 mit Stationen aus dem Ortsverband Wuerzburg. Alle Amateurfunkbaender koennen benutzt, die jeweilige Station nur einmal gearbeitet werden.

Aussereurpaeische Stationen:
benoetigte Punkte: 3
1 Punkt pro Station mit DOK B18
2 Punkte bei clubstationen aus B18
Liste der gueltigen Clubstationen aus B18: DL0WZ, DL0TP, DL0GWS, DL0FRS, DK0WUE, DF0ASS, DL0AHS, DF0THK

Antraege gehen mit Logauszug und der Gebuehr von 20,- DM an:
Dietmar Metzger, DL1NDV
Obere Viehmarktstr. 17
D-97753 Karlstadt

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Das XRAY-Diplom

XRAYアワード
皆さんご存知の通りヴュルツブルクは今から106年前の1895年、物理学研究所に勤務するレントゲン博士が現在では我々の仕事には無くてはならない道具の一つになっているX線を発見した地でもあります。これを記念して発行されているのがこのレントゲンアワードで、彼が自分の妻の手にX線を照射して撮った写真がデザインになっております。我々医師アマチュア無線家であれば喉から手が出るほど欲しくなるアワードの一つではなかろうかと思います。取得点数は100点で、短波でのクラブ局との交信は10点、私との交信が3点となります。
クラブハウスのメンバーにも声をかけて、QRVしてもらうよう頼みますので、是非、諸先生各局のチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

Anlaesslich der 100. Jahrestages der Entdeckung der X-Strahlen (XRAY) in Wuerzburg durch Wilhelm Conrad Roentgen, gibt der OV B17 Wuerzburg-Nord ein Diplom heraus. Das Diplom wurde von der DARC-Hauptversammlung am 13. Mai 1995 anerkannt. Das Diplom kann von jedem Funkamateur und SWL fuer Verbindungen nach dem 1. Januar 1995 beantragt werden.
Zum Erreichen des Diploms muessen durch Verbindungen mit Stationen der DOKs B17, B18 und Z52 100 Punkte (100 Jahre Roentgenstrahlen) erreicht werden.

Die Verbindungen werden wie folgt bewertet:
z.B. Kurzwelle:
Jede Verbindung 3 Punkte
Jede Clubstation 10 Punkte
CW-Verbindungen 5 Punkte

Liste der gueltigen Clubstationen:
DOK Clubstationen
DOK B17: DL0ZN, DK0FLT, DK0WZ, DK0MOZ
DOK B18: DL0WZ, DL0TP, DL0GWS, DL0FRS, DK0WUE, DF0ASS, DL0AHS, DF0THK
DOK Z52: DL0DP

Jedes Rufzeichen darf pro Band nur einmal im Diplomantrag aufgefuehrt werden. Der Diplomantrag wird mit GCR-Liste und der Gebuehr von 10,- DM, 7 US-Dollar oder 7 IRCs an folgende Adresse geschickt:
Funktechnik Leicht
zu Hd.: H. Steinhaeusser
Industriestr. 8
D-97249 Eisingen


 
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