セレナ号日本一周第27報
 今日は大原港まで80マイルの長距離、明るくなるの待つて4時半出航5時港に着くも船だまりは漁船で一杯、外の岸壁に着けるもうねりのため船が前後に走る。スプリングが切れたため苦労して舫いロープを調整していると、漁師の奥さんがバウとスターンから長くロープをとって前後のバランスをとるように教えてくれる、さすがプロの奥さん、船の揺れがぐんと少なくなる.7月31日大原港6時出航大島波浮港に向かう、うねりも少なく楽な航海でした、港には彼方此方から来たヨットやボートが数艇泊まっていました。岸壁も低く結構すいていました、思ったよりうねりも入らず良い港です。8月1日いよいよ最後の航海、オーバーナイトで志摩ヨットハーバーまで150マイルを走ります。お昼の12時大島出航、海はべた凪、風も5ノット前後のクローズド、天気は快晴と快適なクルーシングです、大島出てから布施田沖の神の島の暗礁1マイル南ま246度のラムラインです。駿河湾の中ほどで暗くなってきました、ここでセレナに初めてのトラブル発生、ダイナモからの充電が13volt少ししかありまん、早速発電機から充電、バッテリー使用も航海灯とプロッターと自動操舵のみとする、レーダーを使えないのが一寸心配、しかし此れも最後の試練と気を取り直す、幸 い月明かりで視界も良好、我々の進んでいるラインは本船航路とも外れていて行き会船も殆ど無い。一度だけニアミスあり、前方ややひだりに赤灯と緑灯が同時に見え、海上衝突予防法どうりお互いこのまま左舷同士で行き会うと思っていたら、突然緑灯に変わってどんどん近ずいて来ます、こちらも左に転進すると、相手が急に舵を きったせいかスターンがますますこちらに近ずいて来るので急いで右に180度舵を切って逃げ出し何とか難を逃れました。夜の海の遠近感は分かり難くもっと早くから対処しなければいけないとつくずく感じました。4時過ぎやっと夜も明け、一時はバッテリー電圧も12voltを切りましたがこれで一 安心です。御座が見える頃にはやっと帰ってきたと言う実感が湧いてきました、五ヶ所湾口では寺田さんと飯田さんがボートで向えに出でくれました、午前10時30分無事志摩ヨットハーバーに着き3ヶ月と2日の航海に終止符をうちました。今回の航海は期間に制限がありましたので、多少無理した所も有りましたが、あまり荒天にも会わず、目的の場所には殆ど寄港出来まあまあ満足出来た航海だったと思います。

何はともあれヨットを通じて大勢の方達とお話が出来友達となれた事は私の人生いにとって大変有意義なことでした。今回の旅でお世話になった方達にこの場をお借りして心からお礼を申し上げます、又私の拙文に最後までおつきあいくださった皆様にも有り難く思っています。

大島の断層
波浮の港
 
 

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