セレナ号日本一周第21報
いよいよ今日はソ連との国境1マイル足らずのノサップ岬を通過、落石港までセレナに波留美ちゃん、潮鵬に山崎さんが乗る。朝から雨が降り冬支度でも寒い航海でした、内地の暑い気候が羨ましい。落石港は回りを丘に囲まれた静かな港でした。7月9日朝7時落石港を出て厚岸に向かう、出がけに漁師さんより味噌汁にでもいれなと大きなカジカを頂く。久しぶりの太陽の下での航海、潮に乗り艇速も7.5ノットオーバーと絶好調、厚岸では木村さんの友人塚田さんが停泊場所へ誘導してくれる。塚田さん宅にて風呂、洗濯、夕食をご馳走になる、今日解禁になったばかりの秋刀魚の塩焼きは最高でした、頭と中骨を残してワタまで食べてしまいました。 明くる日は釧路に向かう、時々霧がかかる程度で無事釧路港に入港、ヨットクラブの 関さんが舫いを取ってくれる、川を上った橋の手前の左側浮き桟橋に泊める。ヨット仲間の中野さんより山荘へ招待あり、車で2時間あまり、あの苦労して登った西別岳のすぐ近くに、3千坪の敷地に露天風呂つきの山荘があり近くには川が流れ、 風呂から釣り糸を垂れれば岩魚が釣れると言う自然がそのまま残った別世界。ここに 一晩泊めていただく、中野さんは昨日モンゴルから帰ったばかりですが、その疲れも見せず我々を接待してくれ、又話題の豊富なかたで夜の更けるのも忘れて話し込んでしまいました。志摩をでてから実に70日ぶりに畳の上で寝る事となりました。夕食 は毛蟹、花咲蟹、タラバ蟹、牡丹海老、雲丹、岩牡蠣等の豪華版、夜は真空管アンプとタンノイの巨大スピーカーから流れるジャズに酔いしれました。
遊行荘の露天風呂