セレナ号日本一周第12報
 6月7日午前4時30分函館出航江良に向かいました、潮鵬には井部先生が小樽まで、セレナには井部先生のクルーでホテルマンの工藤さんが江良まで乗ることになりました。雨は昨夜のうちにあがりましたが、やませが吹き出し波は高くなり最悪の気象条件となってきました。津軽海峡の反流を利用すべく、白神岬ぎりぎりを回りましたが此処を過ぎる頃には白波が立ち風速35ノットオーバーとなり自動操舵もギブアップ、船が風上へきり上がるのを小柄な家内がラットにぶら下がって押さえているのは必死と言うよりは面白い風景でした。昼過ぎには江良に着きましたが、漁師さん達がよくこんな時化のなかを出てきたと感心していました、知らないと言うのは恐いものですね。此処では井部先生の関係者の方が次々と訪れ色々な物を差し入れしてくれます。立派な平目を持ってきてくれた鮪はえ縄の山崎さんの話では鮪の群れには親分がいてそれが烏賊を食べるとその群れは皆烏賊を食べ、親分がシイラを食べると皆シイラを食べるそうです、一本釣りは餌の見極めが大切だそうです。昨年大間では一匹一千万の鮪が上がったそうです。最近この辺りでは山菜とりが盛んなようですが、よく熊に襲われるそうです、熊は縄張りを知らすために木や地面を叩くので土地の人は聞くとすぐ山を降りるそうです。それを知らないよそ者は山に構わず入って行って熊に食われちまうそうです。又100頭に1頭は人を襲うそうですので用心にこしたことはありません。6月8日9時江良を出て江差に向かう、江差マリーナ入り口は左側岩山より定置網が出ている右側より回り込んで開洋丸の前を進んでいく、風強く接岸に苦労る。幕末の頃ここで座礁沈没した開洋丸を見学にいく、日本最初の軍艦でわずか3年余りで沈没してしまいましたが、当時としては最新鋭の軍艦だったようです。6月9日江差8時出航奥尻に向かいます、波は比較的静かで昼過ぎには奥尻港に着く。湾口に高田さんボートで迎えに来てくれる、又車も貸してくれ早速島内見学とホテル緑館へ風呂に入りにいく、素晴らしい露天風呂あり料金は800円。夕食は高田さんの接待で生うに、マイカ、平目、なまこなど海の幸をたらふく頂く。6月10日午前6日奥尻出航ブローと凪の繰り返しで船足のびず、午後4時30岩内着。このころより雨降り出す。此処は何も無いとこです。夕方から雨が降ってきました6月11日天気予報は余り良くなく雨の中小樽マリーナに向かう、岩内から神威岬までは向かい風とむかい波がつよく激しいピッチング、神威岬からは横風と激しいローリングの繰り返しで休まる間が有りません、10時間30分のロングでへとへとになりました。明日からはここ小樽で3日間の休養です。

 
 
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