セレナ号日本一周第20報
7月4日7時網走出航、12時ころより羅臼岳からの吹き出し、有名なルシアの風の洗礼を受ける。いきなり20から30ノットの強風が1時間ばかり続く、午後2時文吉湾入り口に着く、此処は両岸より岩や暗岩が連なり、右端に白い灯台のある横一文字の堤防があるだけ、恐る恐る入っていくと右衝波ブロックの奥に切れ目がありここを入ると回りを岩とみどりの山に囲まれた秘境の港が広がっている。 鮭網の準備をしている人々がおり、今朝方ヨットを着けた岸壁の10mくらい離れた岩の間から熊が出た話を聞く、暫くして向かいの丘にいる野生の熊を見つけビデオに撮る。船の上に食べ物を置かない様又夜は船からでない様に注意を受ける。 明くる日知床岬を回る頃より風、波強まり真正面の風30ノット、大波がデッキを洗いパンチングの連続、艇速1ノット、僅か数マイルを3時間かかる、やっとの思いで岬をかわし艇速3ノットで大喜びする、この気持ち分かりますか。予定より3時間おくれて薫別港に着く。7月6日薫別から根室に向かう、根室港に着く頃より風強まる。ヨットサテンドールの山崎さん車で買い出し、風呂に連れていってくれる。ヨットクルリの今野さんから花咲き蟹、漁師さんから平目、ホタテを頂く。明くる日はヨット大好きの竹内波留美ちゃんの車を借りて、山崎さんの先導で根室観光、ノサップ岬に行く、展望台から貝殻島の灯台、水晶島、国後、色丹など確認する。夜は波留美ちゃん極上のうにを持ってきてくれる、(実は波留美ちゃんうに加工で有名なカネタの娘さん)こんな美味しいうに初めて食べました。山崎さん達と夜遅くまで楽しいひとときを過ごしました。
ノサップ岬
花咲の車石